名古屋市港区のポートメッセなごやで11月8日から10日まで、日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2023」が開催され、プラスチック（樹脂）加工のエフ・アール・ケイ（愛知県春日井市鷹来町）も出展させて頂きました。弊社を初めて目にする人にも分かりやすく紹介するため、主な加工品を展示するとともに、得意としている早くて正確な技術「変幻自在な巧の技」をアピールしました。まだ余韻の残るうちに、改めて振り返りレポートをお送りいたします。
変幻自在な巧の技
メッセナゴヤの広い会場は初日から、多くの来場者でにぎわいました。時代のキーワードになっている「カーボンニュートラル・環境の整備」の提案や「デジタル化（DX、AI、IoT）」の提案、「モノづくり」の提案など5つの出展テーマごとにブースが並び、トヨタ自動車など名古屋圏を代表する企業も多く出展。弊社は、「ビジネス支援の提案」をテーマに春日井市商工会議所ブースの一角に出展しました。
「変幻自在な巧の技」を掲げたブースには、仕組みや動き、液体の流れなどが目で見て分かるよう透明に仕立てた試作品として使われる製品を前面に飾り、プリンターの部品や、デパートで使われるオブジェ、半導体関連や工作機械の部品などを展示、弊社が手掛けているさまざまな樹脂加工品を紹介しました。
試作品として利用される製品は見た目もきれいで、会場を訪れた人たちの目を引き、会社、樹脂加工品のＰＲに役立ちました。ブース内では、製品の樹脂加工品を展示するだけでなく、「多品種少量生産」や、取引先の信頼に結びついている徹底した「品質管理」などについて説明したパネルを展示しました。
協力企業20社の技術力を活かし、多品種少量生産に対応
樹脂加工品は、雑貨系から商用、工業系まで幅広く使われています。産業分野別で言えば、弊社はこれまで、薬品・食品包装機用部品や産業用機械部品、医療機器用部品、半導体用関連部品、航空機関連部品、各種治具、試作品に対応してきました。このように多彩な産業のニーズに合わせた製品を提供できるのには、理由があります。
協力企業の古川樹脂工業（春日井市）をはじめとする主要20社の多種多様な技術力を生かしているからです。これらの企業の対応力があって、主に高品質で高精密な樹脂切削・成形加工品を生産しています。ごく小さなものや、1メートルを超える大物加工などさまざまです。弊社は、多様な技術力を持つこの主要20社と発注する顧客の皆さんをつないでいます。樹脂加工を通じ、世界を舞台に活躍する取引先の皆さんの「ものづくり」に貢献しているのです。
樹脂を型にはめたり、膨らませたりする成形加工をはじめ、機械によるMC/NC加工や旋盤加工、板物加工、プレス・曲げ加工、溶着・溶接加工を得意分野としています。樹脂素材についても、安価なものから高強度、高耐熱材料など幅広い対応ができ、これらは弊社の強みの一つになっています。ほかにも、多品種少量生産を得意としているため、試作品などの単品から小ロット、中ロットまで生産が可能なうえ、多品種少量品を一括で発注できるのも、弊社の強みです。
協力会社が多いことは、納期にもメリットがあります。短納期を実現します。顧客の皆さんが指定する納期にこだわり、少量で簡単なものは1～3日以内とし、通常、1週間で納品します。
さらに、徹底した品質管理、高精度な検査体制で納品し、取引先の信頼につながっています。デジタルノギス・マイクロメータなどはもとより、光学顕微鏡、画像測定機、三次元測定機などを使用し、高精度な検査が可能です。ISO品質保証、環境検査を受け、品質保証体系に基づき、取引先の要望に応じた品質データ管理、品質改善活動に取り組んでいます。
その樹脂加工、もう大丈夫
エフ・アール・ケイは、社長の岩瀬雅則らが、樹脂切削加工品で主に35年以上の実績と信頼を持つ古川樹脂工業と協力して設立しました。2004年2月、古川樹脂工業の営業部として発足し、スタートしました。樹脂加工会社の営業マンとして長年活躍してきた社長らの経験、人脈を生かし、会社の歴史を築いてきました。「これも協力会社のおかげです」（社長）と振り返ります。
社内は、プラスチック業界で20年から30年以上の経験を積んだベテランと意欲ある若手社員で構成。年齢の差はありますが、研さんの雰囲気が漂い、社員の行動力の源になっています。
間もなく設立から20年を迎えます。さらなる飛躍に向け、次代を担う人材の育成を進めるとともに、メッセナゴヤに初めて出展しました。弊社では「いろいろな業種の方々が出ている中で『こういうことができる会社』だと、目に止めていただければ幸いです」とメッセナゴヤに期待して臨みました。当日、ブースを訪れていただいた皆さんに改めて感謝申し上げます。